ワーホリ、進学でトロントに来る前は、ほとんどの方が「トロントはアメリカンのようなウエスタン文化だろうな～」と思っている人がたくさんいると思いますが、
実は、想像以上の多国籍文化です。実際に、地域によっては英語表記のないレストランやお店があるので
「あれっ、自分は今トロントにいるんだよな….?」と思う瞬間も多々あります。
でも、裏を返せば、それだけ多国籍の文化が混在しているので「本格的なエスニック料理が楽しめる」ということ。
実際に、ネイティブの友達が「トロントのいい所は、世界各国の料理を高クオリティで楽しめるところ」と言っていました笑。
ここでは、そんな人種のモザイク都市: トロントで是非
食べてほしいエスニック料理を紹介していきます！
※ 覚えておきたい言葉→ cultural mosaic ：多様な民族、言語、文化を持つ人々が、互いの文化を尊重しながら社会内で共存する状態を指す言葉
メキシコ料理
東京の都心部でない限りは、滅多に食べないメキシコ料理。食べたとしても、チェーン店のタコベルくらいでしょうか。
だから、イメージとしては「メキシコ＝ベーシックなタコス」しか知らない！…という人も多いのでは。
すごくもったい無いです！
以下におすすめのメキシコ料理もおススメしているので、メキシカン レストランに行った時には是非チャレンジしてみてください！
おススメの一品
Birria tacos (ビリヤタコス)
タコス＝ひき肉というイメージを持っている人に
是非食べてほしい一品！
長時間スパイスと共に煮込んだ、牛肉のシチューを
トルティーヤに挟んだ料理です。
このシチューにディップして食べるの主流です
トロトロの牛肉が少しピリ辛のソースがマッチして
手が止まりませんよ！
Enchilada (エンチラーダ)
トルティーヤは挟むものというのが
定番ですが、
このエンチラーダは、具材を巻いたトルティーヤに
トマトと唐辛子をたっぷり使ったソースを
かけてオーブンで焼いた料理
つまりメキシカンスタイルのラザニアなのです！
このトルティーヤがソースを吸って
とても美味しいですよ！
ダウンタウンには、沢山のメキシカンレストランがありますが、
個人的には、ノースヨークにある
「Comal Y Canela」がおすすめ！
本格的なメキシコ料理が楽しめて
特に、ここのビリヤタコスは、一度食べたら
他のものは物足りなくなっちゃうぐらい絶品です。
トルコ料理
トルコ料理といえば、「何だっけ….?」というくらい日本では馴染みのない料理。
実は、トルコ料理は中華、フランス料理と共に並ぶ「世界三大料理」であることを知っていますか。
トルコは周辺のアラブ、ギリシャ、東ヨーロッパなど多様な文化に囲まれてきたため、それぞれの食文化が何百年にもわたり融合し、独自の豊かな料理体系を生み出したそう。
まさにエスニックという言葉がぴったり当てはまる料理ですね。
料理も辛すぎず、パクチーなどの刺激の強い香辛料は使われていないので私達、日本人の舌にもとっても合う
味です！
ちなみに私はパクチーが大好きですけどね。
おススメの一品
Iskender kebab (イスケンデルケバブ)
カットしたピタというパンに、
薄くスライスした牛肉ケバブを乗せて
ヨーグルトソース、トマトソースかけた料理です。
パンがソースと肉汁を吸って、どこを食べても
美味しいです！
Hunkar Begendi (ヒュンキャル・ベェンディ)
「スルタンのお気に入り」という意味を持つ
トルコ料理です。
ナスのクリームソースに柔らかく煮込んだ牛肉もしくはラム肉のトマトソース乗せたものです。
ナスのうま味とお肉のコクが交じりあってとっても美味しいです！！
中華
日本式中華しか知らない人は、是非食べてみてほしい、トロントのチャイニーズ。
中国系の移民が多いカナダ全域では、かなり本格的な中華をリーズナブルな価格で楽しめちゃいます！
また、ボリュームが多いのも有名な中華料理は節約第一な学生・ワーホリ勢には欠かせない料理ですね。
おススメの一品
Dim sum (ディム サム)
日本でいう点心ですね。
本格的な点心は、餃子・小籠包だけでなく、
角煮、麺類、デザートなど幅広く楽しめる料理です。
大根餅、鶏の足の醤油蒸し, ライスロールはもちろん
子イカのカレー炒めなど、種類は多し…
Lanzhou Noodle (ランジョウ・ヌードル)
日本でも、「蘭州ラーメン」という名前で
人気が出てきているラーメン
牛骨で出来たあっさりとしたスープが
ジャンクフードで疲れきった日本人の胃を優しく包んでくれます。
お察しの通り、中国移民が多いのでかなり至る所に中華料理店はあります。
でもあたりはずれなく、すべてのメニューがおいしい香港系の中華料理屋さん
「Congee Queen」がおすすめ！
ダウンタウンを含めいくつも支店がありますが、支店によって雰囲気がかなり違うます。食堂的な雰囲気のところもあれば、ファミレスのような感じ、ちょっと高級感漂う感じもあります。
でも、料理は抜群。香港系の料理はうまい！
インド＆パキスタン料理
トロントで移民率が最も高いインド。
もちろん、インド・パキスタン料理も本格的です。日本のインド料理屋さんでバターチキンカレーしか食べた事ない人も、ぜひ違う一品にもチャレンジしてみてください。
特に、ナンは伝統的な方法で窯で焼くタイプのレストランがこちらではほとんど。ふっくらおいしく出来上がる、けど、ちょっと手作り的に焦げ目があったりムラがあるのがまた味なのです。
おススメの一品
Chicken Karahi(チキン カラヒ)
Karahiというのはヒンドゥー語で、
中華鍋のような丸い鉄鍋の事を指します
そこで、鶏肉、トマト、スパイスなどを
煮込んだ料理の事をチキンカラヒと呼びます。
※辛いのが苦手な人はwhite karahiといって
カシューナッツベースのものもあり、
日本のクリームシチューのような味わいです
Nihari(ニハリ)
これはパキスタンで有名な料理になります。
(インドでは宗教上、牛肉を食べません)
アラビア語での朝（nahar：ニハール)が語源で
一晩通して、牛骨と肉をスパイスで煮込み、
出来あがったものを朝に食べるのが
習慣だそうです。
煮込んだ牛肉はホロホロで、レモン果汁やショウガと合わせて食べると一気に爽やかな味になります。
タイ料理
以前、私が日本でタイ料理を食べたのですが、パクチーやナンプラーの匂いがきつく、あまり「おいしい！」っという
印象ではなかったのですが… カナダに来てからは、タイ料理は、めちゃくちゃ好きになりました。
日本で悪い印象を持った人でも、もう一度勇気を出して食べてみる価値あり。多分レストランや家庭によって味が濃かったり薄かったりするのかなぁと思いますが、基本パクチーが嫌いであればパクチーなしで、とか、辛さは控えめにとかにできるので自分好みに改良することができるよ。
ちなみにパクチーは英語でSalantro or colliander （サラントロ、もしくはコリアンダー）といいます。
※ナンプラーとは、タイの魚醤（ぎょしょう）で、カタクチイワシなどの小魚を塩漬けにして発酵させた液体調味料です。
おススメの一品
Pad thai(パッタイ)
これは、日本でも有名な料理ですね。
でも、カナダのパッタイをみて思ったのが
「色がすごい濃い！」
日本で食べたパッタイは、もっと色がうすく
その分、ナンプラーの主張が強くなり
苦手でしたが…
私が訪れたタイ料理屋さんではタマリンドのソースが
多く使われており「少し甘めの焼きそば」として
美味しく食べれました！
Khao Soi(カオソイ)
これは、いわばタイカレーを
と麺を混ぜて作ったカレーラーメンですね。
辛めのスパイスに、ココナッツミルクのまろやかさが
加わりとても濃厚な味付けとなっております
このトッピングの揚げ麺もスナックのような形で楽しめます。
もちろん、タイ料理と言えば、その他、春巻き、生春巻き、グリーンカレー、レッドカレーなど日本人の口にあう一品もたくさん。
トロントダウンタウンには、多くのタイレストランがありますが、
ノースヨークにもある（支店がいくつかあります）
「PAI Northern Thai Kitchen」がおすすめ！
カジュアルなバーにいる雰囲気で本格的なタイ料理が楽しめる人気店。トロント内でもいくつかお店を追っています。
トロント市内のいろんなところに支店をもつ
「Thairoom Grand」は私の一押し。
雰囲気がよく、友達とおしゃべりしながら長くゆっくり食事をしたいときにおススメ。
ちょっとhigh-end 的な、ゆっくり落ち着ける内装と雰囲気です。
エチオピア料理
エチオピア料理!?と思うかもしれませんが、そうです。エチオピアからの移民もいるカナダ、トロントではエチオピア料理店もちらほら見かけることができます。
皆様はエチオピア料理というと何を思い浮かべますか？私は、発酵パン「インジェラ」を思い浮かべます。
スーパーフードとして一躍有名になったフラットなパン。しかしまずいと思う人も多いはず。
酸っぱい味がするパンだからね。好きになるまでは時間がかかるかも。食べるうちにおいしく感じられるようになります。
エチオピア料理はベジタリアン料理が豊富なのでベジタリアンには絶対おススメ。
特にインジェラにいろんなシチューをのせて食べる料理がダントツに人気。パンは基本、手でつかんで食べます。
一皿でいろんなシチューを楽しめるからお得まちがいなし！
エチオピアレストランに行くと、私はインジェラの上にある豆カレー、チキン、ビーフやサラダを楽しんでから、エチオピアのコーヒーをゆっくり飲んで食後を楽しむのが大好き。
エチオピアのコーヒーは、ちょっと濃い、焦げたくらいに炒った豆を使っているみたいで、とっても深みがあります。
エチオピア料理は好き嫌いがあると思いますが、一度は試してみる価値あり。
Beyainatu(ベヤイナトゥ)
エチオピアの代表料理。
主に野菜と豆の煮込み料理を複数の種類盛り付け、インジェラの上に乗せて食べる料理です。
煮込みは野菜や豆をスパイスで煮込んで作られます。
一般的には、ベジタリアン向けの料理として
知られていますが、ベジタリアンでなければチキンなどを好みでのせてくれますよ。
Tibs (ティブス)
エチオピアで人気のソテー料理。
玉ねぎやニンニクと共に熱い鍋でローストした
スライスした肉を、ローズマリーやペッパーで
味付けしたものです。
ラム肉を使うのが一般的だけど、
牛肉や羊肉などを選べるよ。
このシチューもインジェラと一緒にいただきます。
トロント市内であれば、ちらほらエチオピアレストランは見かけることができます。
エチオピア料理はお手頃価格で楽しめるのが人気な理由。
「Lucy Restaurant」はその中でも人気の高い店。
カジュアルダイニングで清潔感のある店内で、夏はパティオで楽しめるよ。
「Special Meat & Veggie platter」が
何といってもおススメ。
ペルー料理
トロントでペルー料理店もちらほら見かけることができます。最初に行ったきっかけはどんな料理か興味があったからなんだけど、いろんな国の融合した料理。
スペイン、中国、日本（移民や２世が多い）、アフリカの影響を受けているよ。
そのせいで、「Peruvian Chinese Cuisine」 「Peruvian Japanese Cuisine 」など、どの国の特色が強いかによってフォーカスが違うレストランがあります。
大好きなCeviche(セビーチェ)は絶対欠かせない料理。一言で言うと魚介類のマリネです。日本人受けする料理です。
魚介類のチャーハンや炒め物は醤油やオイスター味を聞かせているので中国系の影響を受けている料理ですね。日本の影響を受けている料理の代表格は、春巻き、天ぷらをイメージした料理かなと思います。
日本人の口には絶対あうのでペルー料理も楽しんでみて。
ceviche(セビーチェ)
生の魚介類を使ったマリネです。
ペルーを代表する料理で、インカ帝国時代以前から
作られてきたといわれているそう。
マリネは酢を使わずライムを使うのが特徴。
メキシコ料理にも同じ料理があります。
エビやイカだけでなく、白身魚を小さく切って入れるところもあり、ピーマンやトマトも入っていて
とってもさっぱり頂けます。
lomo saltado(ロモ サルタード)
ロモ・サルタードはペルー全域で親しまれている国民食ともいえる伝統料理。
いわゆる牛肉と野菜の醤油炒め。
スペイン語で「lomo（ロモ）」は「ロース肉」、「saltado（サルタード）」は「炒め物」を意味します。
中国からペルーに移住した人たちの間で食べられていた料理がルーツです。
トロント市内にはペルー料理屋さんは結構ある。
お手頃価格で楽しめるテイクアウト専門からファインダイニングの店までいろいろ。その中で
「EL Linka」はペルー出身のオーナーさんの本格ペルー料理。
雰囲気抜群の店内とサービスの良さで楽しめるのは間違いなし。
「Seafood soup 」がおすすめ。
さいごに
今回は、トロントでぜひ食べてほしい多国籍料理とおすすめレストランについて紹介しました。
トロントに住んで分かったことは、さまざまな料理を堪能できること。人気店はだいたいダウンタウンだけではなく、いろんな地域にお店を持っているので、便利です。
こちらで紹介したエスニック料理店のほか、ヨーロッパからの移民も多いので、本格的ギリシャ料理、イタリア料理などのヨーロッパ系のレストランもたくさん。
とにかく、いろんな料理が楽しめるので、トロントに来て体重増える人が多いって聞きます→慌ててダイエットに走る（私です💦）
ぜひ、多民族国家のカナダで世界中の料理を楽しんで見てください！
