英語学習方法の一つとしてよく耳にするのが、「海外ドラマ」の視聴。海外ドラマで、日常使われる表現を覚えたり、リスニングにも効果的!しかも楽しめて学べるから一押しの学習方法。
「リアルな英語」を学べる絶好のチャンスですね!
その海外ドラマで、一番人気を誇る「Friends」は、日常的で難易度は低い方で、音の聞き取りやすさからどのサイトでもおすすめされている決定版ですね。
ただ、コメディーとして恋愛要素がメインなのが、あまり面白くないという声もききます。
そこで、今回は、「Friends」以外でおすすめする海外ドラマを5つ選抜してみました。
ぜひぜひ、英語学習をもっと楽しく、効果的にしてください!
①Modern Family(モダン・ファミリー)

まず初めに紹介するのが「モダン・ファミリー」。これもFriendsと同様に、合計11シーズンと長期に渡って続いていた人気のTVドラマです。
3つの家族を通して現代アメリカの家族模様を描いたコメディドラマ! ゲイのカップル、年の差婚、養子縁組などかなりユニークな親戚・家族関係ですが、お互いを助け合い、絆を深めていくドタバタコメディーです。
1話完結なので、スキップしながらでも視聴が可能なのが良い。
家族間の会話なので、食事・育児・恋愛・学校行事など、実用的な単語が多く日常会話でよく見られるフレーズを聞けるのもメリットの一つです。
アメリカのスラングが良く使われます。
使われている英語表現例:
“I’m just messing with you.”
👉 からかってるだけだよ。
“Don’t get me started.”
👉 話し始めたら止まらないからやめて。
“You nailed it!”
👉 完璧にできたね!
“Let’s not go there.”
👉 その話はやめよう。
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(short clip はYouTubeで無料で見られるよ!)
②The office (ジ・オフィス) USバージョン

次に紹介するのが、「THE OFFICE(ジ・オフィス)」。Friendsと並んで、これを知らないネイティブスピーカーは居ないといっても過言ではないくらい有名なTVドラマです。
舞台はアメリカ・ペンシルベニア州にある製紙会社「ダンダー・ミフリン(Dunder Mifflin)」の支社。
この小さなオフィスで働く個性的な社員たちの、日常のやりとりや人間関係、仕事のドタバタ描いております。
このショーの面白い点は、このドラマが「ドキュメンタリー」というスタイルを取っていて、従業員が時々カメラの前に来てその時の心情を暴露したり、ミニマイクを装着するシーンもあります。
この日本にはない独特な設定が、面白さの一つだと思います。
英語のレベルですが、オフィスが舞台ということもあり社内メール、会議、電話応対、面接などのビジネスシーンが多くあるので、楽しくビジネス用語を覚えれるのもメリットだと思います!
使われている英語表現例:
“Let’s circle back to that.”
👉 また後でその話に戻ろう。
“I’ll loop you in.”
👉 あなたを情報共有に加えるね。
“We’re on the same page.”
👉 意見が一致してるね。
“Let’s touch base.”
👉 ちょっと話そう。
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③Curb Your Enthusiasm(ラリーのミッドライフ☆クライシス)

次に紹介するのが、Curb Your Enthusiasm(ラリーのミッドライフ☆クライシス)です。
監督、脚本家でもある、ラリー・デヴィッド自身が架空の“自分自身”として日常生活を送る様子を描いたコメディーです。
日常生活でのちょっとした些細なルールやマナーに敏感なラリーは、自身の一言で、友達や家族、周りの人を問題を引き起こす一話完結の皮肉コメディーで、とっても面白いと思います。
アメリカンジョークも理解できて文化の違いが分かるようになりますよ。
共感できる場面も多いと思います。例えば、レストランでの座席の順番や、ガタガタするテーブルを配置するカフェなど、自身が日常生活で少し感じたモヤモヤがネタにされています。
加えてこのコメディーの面白い所は、大体のあらすじは決まっているが、台本が無い「即興劇」。
つまり、本当のネイティブスピーカーの話し方を勉強する事ができると思います!「へー、こんな表現するんだぁ~」
などなど、よりカジュアルな英語に触れてみたい方にはぜひおすすめです。
使われている英語表現例:
“You’re out of line.”
👉 それは言い過ぎだよ。/やりすぎだよ。
“Don’t push it.”
👉 調子に乗らないで。
“Can we drop it?”
👉 もうその話はやめようよ。
“I stand corrected.”
👉 間違ってたのを認めるよ。
“It’s a social contract!”
👉 社会的な常識でしょ!
“I’m not buying it.”
👉 信じないよ。/納得できないな。
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④Anne with an E(アンという名の少女)

『アンという名の少女(Anne with an “E”)』は、カナダのモンゴメリー原作の小説『赤毛のアン(Anne of Green Gables)』を基にしたテレビドラマシリーズで、19世紀末のカナダを舞台にしていますよ!
赤毛のアンがベースなので、ストーリーをある程度知っていれば、ついていけないという事もなく、発音は比較的クリアで丁寧です。
また、キャラクターによって、イギリス英語を話す人もいるので、イギリス英語のアクセントに慣れるいい機会になると思う。
英語表現はスラング的なものは少ないけど、クラッシックな言い回しを覚えるのもすごく勉強になると思います。
使われている英語表現例:
“I solemnly swear…”
👉 厳かに誓います。
“Don’t push it.”
👉 調子に乗らないで。
“I’m in the depths of despair.”
👉 絶望のどん底にいるの。
“You have a kindred spirit.”
👉 心の友/気が合う人だね。
“You mean the world to me.”
👉 あなたは私にとってかけがえのない存在。
“That’s beyond my wildest dreams!”
👉 夢にも思わなかったほど素敵!
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The good place(グット・プレイス)

『ザ・グッド・プレイス』は、死後の世界を舞台にしたコメディドラマで、「善人とはなにか?」と考えさせられる要素が入ります。
物語は、主人公エレノアが死後、「グッド・プレイス(良い所)」と呼ばれる天国のような場所に送られるところから始まります。
しかし、本人は、自身が善人ではない事を自覚しており、「グッド・プレイスでない場所」へ送られたくない彼女は、自身の正体がバレないようにいい人間とは何かを再度思考し、行動していくファンタジーコメディーです。
会話のスピードもそこまで早くなく、ナレーションは丁寧でゆっくりな発音になっています。
作品自体も最近のものなので、現代英語の自然なスピードと表現なので英会話の参考になるかと思います。
語彙の部分では、倫理や哲学に関わるものも含まれますが、繰り返し発言されるのでそこまで難しくはないかと思いますよ。
使われている英語表現例:
“That’s the whole point!”
👉 それが肝心なポイントだよ!
“What do we owe to each other?”
👉 私たちはお互いに何をすべきだろう?
“The trolley problem”
👉 トロリー問題とは、「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という形で功利主義と義務論の対立を扱った倫理学上の問題
“It’s a win-win (situation).”
👉 お互いに得だね。
“No offense, but…”
👉 悪く思わないでほしいけど…
“You’ve come a long way.”
👉 すごく成長したね。
“That’s a loophole!”
👉 抜け道だ!
視聴リンクはこちら
ドラマを通しての効果的な勉強法!
ドラマを通して楽しみながら英語を学べることができれば最高ですね!
でもその際に大切なことは、「何度も繰り返し観る」ことです。あと、最初はキャプション(字幕)をオンにしましょう。
全く何を言っているのか分からないのでは苦痛になってしまいます。
たくさんのドラマを一度に観るよりも、同じシリーズを何度も巻き戻して観る方が、英語のフレーズや単語を定着させる練習になりますよ。
気になったシーンやフレーズを何度も繰り返し、発音やイントネーションに注目してみましょう。
自分がドラマの登場人物になった気持ちで、セリフを真似して声に出してみると効果的です。(演劇の練習と同じですね。)
そんな勉強をしていると、実際の会話でそのフレーズを使いたい場面が来た時、自然と口から出てくるようになります。
¥これは教科書だけでは得られない、生きた英語の感覚ですね。
最後に
今回の記事では、「Friends」以外でもおすすめの英語学習に役立つ海外ドラマ5選を紹介しました。
日常的な場面の多いドラマから生きた英語を学ぶことができるのが最大の魅力!
自分が夢中になれるお気に入りのドラマや映画を見つけることができればもっと楽しいですね。
また、「楽しい」と思えることは、続ける力にもモチベーションにもなります。
英語学習に「エンタメ」をうまく取り入れて、日々の学びをもっと楽しくしていきましょう!!