【レストラン勤務を考えている方必読】カナダの接客の違いとマナー

ワーホリにてカナダに来てレストランやカフェで食事をしていて、思ったことは

日本の接客とカナダの接客が異なる」ことです。

カナダはチップ文化であり、基本は15%からスタートなので、チップがありなしではかなり違います。収入面のことを考えると、物価の違いもあり、そうそう外食も気軽に行けない!

15%は最低のチップ額です。今は20%が主流になりつつあるほどです。

レストランのサーバーは、逆にチップをすべてもらえるのか?というとそういう所でない所もあります。
チップをすべて回収し、山分けするレストランやカフェもあります。

日本人や中国人などのアジア系の飲食店の場合は皆でチップを分け合うことの方が多いそうです。逆にカナダの飲食店はサーバーが担当したテーブルからのチップは自分たちのものという認識が強い気がします。

ここでは、レストランのサーバー経験をした私が、サーバー必須の接客マナーを教えします!

目次

①自己紹介をしよう

まず、サーバーはお客様が席についた際には自己紹介をします。日本ではサーバーとして名乗りでることはないので面白い習慣ですね。

もし、お客様が自身のサービスを気に入ってくれた場合は名前を憶えていただけるのはもちろん、再指名や、Googleレビューで指定で高評価のコメントを残してもらえる事があるので、プラスにつながりますね。

レストランにとってもいいことなので、時給を上げてもらえるなどの評価にもつながるでしょう。

英語フレーズ

「Hi there! Welcome! I’m 〇〇 and I’ll be taking care of you today.」

「Hi, thank you for coming! I’m 〇〇, and I’ll be your server tonight.」

このような表現がすんなりでるようになると、カッコイイですね~。

②お客様を把握しよう

これは、カナダ特有というものではないことです。日本でのサービスでも共通の事かもしれませんね。
つまり、どのようなお客様が来店したのか常に把握し、その人にあったサービスを提案することです。

例えば、車いすを使用したお客様であれば角テーブルへご案内する。お子様がいるお客様には、子供用のお皿の提供に加えて、子供用の椅子の提供や、妊婦の方には、氷抜きのお水を提供する心遣いかなぁと思います。

ちょっとした配慮がチップの多さにもつながりますよ。

ちなみに中国、香港では文化的に食事の際には白湯を飲む人が多いです。もし中国系のお年寄りの方が来店した場合は、お茶やお水ではなく白湯を提案してみるのもいいかもしれませんね。

③食事制限やアレルギーの有無は必ず確認しよう

レストラン勤務にあたって、アレルギーや食事制限(ビーガン、ベジタリアン、ハラール)の確認は必須です

日本は、レストランによってはアレルギー一覧表が各テーブルにありますが、カナダはそういったものが無いので、
サーバーがお客様に確認します。
(これをせずに、注文をすると後ほどトラブルに繋がる事があるのでマストです!)

勿論、お客様に確認を取るということは自身がメニューにどのような食材が使われているのかも知っておく必要があります。特に、カナダのメニューには写真が載っておらず、料理の説明もかなり簡易化されています



そのため、お客様のアレルギー等の情報を知った上で、注文された料理には特定の食材は含まれていないか判断し、
含まれている場合は、お客様にお伝えする事が必要です。

特にカナダでは、ピーナッツアレルギーの方(ナッツ類全般の人も)も多いし、グルテンフリー食材にしてくれとか、MSG(うま味調味料)は入っていないか、辛くないかなど、結構うるさい質問されたり、

サラダはいらないから代わりにポテトにしてくれ、など要求が多いです。

ですので、お客様の要望を注意深く聞く必要が出てきます。コミュニケーションはめちゃくちゃ大事です。

まずは、サバ―としては、メニューを覚えることから始まりますが、張って覚えていきましょう。

英語フレーズ          

Do you have any allergies or dietary restrictions before I place your order?
(ご注文を通す前に、アレルギーや食事制限はございますか?)

Are there any dietary restrictions I should be aware of?
(アレルギーや食事制限はございますか?)

④積極的に会話をしよう

カナダのレストランに行くと、サーバーの人は積極的に話しかけてきます。ですので、サーバーとして働く場合は、あいさつはもちろん、積極的に会話をすることを心がけましょう。

それも、レストランの敷居が高くなればなるほどサーバーの役割は重要になるでしょう。

お客様が席に着いた時に「How’s your day going so far?」のフレーズは使えますね。

お客様がメニューに迷っている時は、
「Would you like a recommendation? (おすすめをお伝えしましょうか?)」や 


「If you’re not sure what to get, I would recommend our signature dish. (もし何を注文するか迷っていたら、当店の看板メニューをおすすめします。)」とお声をかけていきましょう。

また上記でもお話したように、カナダのメニューでは写真があるものが少ないので
それぞれの料理がどのようなものなのかも英語で説明できるようにしておきましょう。

注文された料理に合う、ワインやお酒も提案してみるといいかも!(お酒類は単価が高いので、チップの割合も上がりますよ!)

その他便利な英語フレーズ          

Are you ready to order, or would you like a few more minutes?
(ご注文はお決まりですか。それとも少しお時間が必要ですか。)

If you’re a fan of seafood, you might enjoy our garlic shrimp stir fry .
(もしシーフードがお好きであれば、当店のエビのガーリック炒めがおすすめです。)

Is there anything on the menu you’re leaning towards?
(メニューの中で迷っているお品はありますか。)

What kinds of flavors are you in the mood for tonight?
(今晩はどのようなフレーバーをお好みでしょうか。)

Would you like to hear about the chef’s specialties tonight?
(今晩のシェフスペシャルについてお伝えしましょうか。)

Is this your first time dining with us?
(当店に来るのは初めてですか。)

⑤食事中も積極的に

注文が取れて、料理を提供したらサーバーとしてのお仕事が終わり…ではありません。

お客様が食事中に、お水をグラスについだり、お料理の味はどうかを積極的に確認をしていきましょう。

また、料理だけではなく、お客様の受け皿が汚れていたり、料理が食べ終わっているようなら、お皿を取りながら
飲み物のお替りはないか?デザートはいるか?も確認しましょう。

日本人であれば特に、団体やカップルで楽しんでいる最中にあまり声をかけるのも気が引けることもあると思いますが、お皿が空いたらなるべく早めにさげたり、追加オーダーをとって売り上げにつながるようにオーナーに言われるのも確かです。

良いサーバーは、「お客の回転をよくする」、「おすすめ料理をすすめて注文を多くとる」と思われているからですね。

英語フレーズ

ー料理の味・サービスに満足しているかを軽く確認する時に使う
・How’s everything so far?
・How’s everything with your meal? 
・Is everything good?
(お食事はいかがですか・何も問題はございませんか。)


Would you like more water?
 (お水のおかわりはいかがでしょうか。)

May I take you plate? or Are you still working on it?
(お皿を下げましょうか、それともまだ終わってませんか。)

レストラン豆知識

チップというのはお客様の前ではNG!

チップは実はスラングに近い言葉って知っていましたか?だから、お客様の前でチップ(chip)と使うのはご法度!(お客様がチップというのは全然かまいませんが…)
サーバーは「Gratuity(サービス料)」を使いましょう。

このようなサービス料についてサーバーから話を持ち掛けることは絶対にありえませんが、
レストランによっては、大人数でのテーブル予約の際にはGratuityが決まっているとお話をする必要がある場合があります。

英語フレーズ

18% Gratuity will be added for parties of 10 or more.
(10名以上の予約の場合は、サービス料18%を頂いております。)

持ち込みのお酒について

カナダでは、お酒の持ち込み可能なレストランも少なくありません。

その場合は料金をいただく事もありそれを「Corkage」と呼んでいます。

英語フレーズ


We charge a $30 corkage fee.(外部ドリンク持ち込みは30ドルを頂いております。)

最後に

今回は、カナダでのレストランで働く際の接客マナーについてお話しました。

基本の接客フレーズやマナーさえ押さえておけば、誰でも着実にできる職ですし、お客様との接客は楽しいですよね。

とくにカナダでは、お客様と気さくに会話を楽しめる文化のため、レストラン勤務は「実践的な英会話レッスン」のような環境でもあります。

働き始めは、覚えることは多いですが、その分だけ英語力と接客スキルがしっかり身につき、自信にもつながりますよ。

カナダでのレストラン勤務が、あなたの英語力アップとキャリアの一歩になる事を願っています!

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この記事を書いた人

留学ナビログの運営者。

海外進学を目指して、英会話力を伸ばすために語学留学でトロントに来ました。日本では英文科を卒業し、それなりに英語ができたのでデパートで働いていました。何か違うことをしてみたいと思い退職し、もっと英語を習って翻訳や通訳を手掛けられたらという夢を追いかけて留学を決意しました。

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